自然への畏怖
2010.09.17 14:08|ハワイ|
ハワイではたくさんのトレッキングをしました。
「山登り」が決して得意ではなかった私ですが、
ハワイって、自然の中に入れば入るほど元気になる。
日本と違ってカラッとしているから快適なのもあるし、
土地のエネルギーやマナ(霊力)にあふれているからだろうね。
お陰さまで、帰国後も山に出かけるほどはまりました。
さて、その中でも印象的だったのは、
ハワイ島のワイピオ渓谷でのトレッキング。
ワイピオは王族のゆかりの地で、昔から神聖な場所とされており、
かつては王族が住む政治の中心地でもあったパワースポット。
そんなところだから、マナにあふれた、独特の空気が流れます。
▼ワイピオ渓谷

このビューポイントまでは普通車でいけますが、ここから
谷間に降りるのは4WDか徒歩のみ。すごい傾斜です。
▼谷に向かう道。ヒッチハイクも運が良ければできます。

傾斜が急すぎて、まっすぐ降りれないくらい。
膝に少しでも負担をかけないようにと、細い道幅をジグザグと
降りて行きます。(かなりシュールな絵、苦笑)
▼次第に見えてくる谷間

谷底は平地になっていて、川が流れています。
小さな集落が在り、ひっそりと人々が暮らしているので、
間違って私有地に入ってしまわぬよう、気をつけつつ進みます。
▼崖に囲まれた平地にたたずむ家

こんな場所に暮らしていたらいったいどうなるんだろう。。。
▼巨大化したタロイモの葉っぱ

あのぉ、、縮尺間違っていますけど。。。
これもマナパワー?
谷間を流れる川に沿って登って行くと滝に行き着けると
聞きつけ、早速登ることに。
▼川沿いの道発見。ジャングルだ~~。

しかし、これが思いのほかの大冒険!
きちんと整備されたトレッキングコースではないので、
道を失いやすいし、行き交う人も少なく、ちょっと不安になります。
「あそこ、苔が生えていないから、きっと道だよ」
ってところが何カ所もあったり、途切れたと思ったら、
川の向こう岸にぽこっと道が始まっていたり。
場所によっては胸までつかりながら慎重に川を渡ります。
岩をこえ、細い泥道を滑り降りながら、歩くこと2時間弱。
ついに姿を現したヒイラヴェ滝。

・・・・
言葉が、でない。
その迫力は、とても言葉で表せません。
私たちの三方をぐるっと取り囲む、そびえ立つ岩がけ。
後ろは、ずっと続くジャングル。
私たちを守ってくれる人工物はなく、
巨大な水柱は、容赦なく滝壺を打ち付け、
水しぶきと果てしないエネルギーが私たちに降り掛かる。

写真でどこまで伝わるでしょう。。。
崖の上の方でポコポコ小さく出ている
あのひとつひとつが大きな木だとわかると、
少しはその壮大さが伝わるかと思います。
「滝~、マイナスイオン~♪」
なんてもんじゃないです。怖いです。
「自然って癒しだなぁ」とか、
「環境破壊で地球が悲しんでいる」って発想が、
てんで的外れだったかも、と思わざる得ない。
地球の大きさ、人間の小ささを、思い知る。
がんがんと迫ってくるパワーが、
「自我」という意識の枠をぶちこわしそう。
「自分」が消えてなくなりそうな迫力と恐怖。
これが自然。
これが畏怖。
滝を離れ、谷を出てからも、しばらくぼーっと現世に帰って来れない2人。
しばし雲を眺める。

東京に帰ってからも、あの滝が、あの世界が、
この瞬間も地球上に在ると感じると、
ドキドキしつつも、心が安らぐ。
人に侵せない領域があることは、ありがたいことです。
決して簡単なトレッキングではないけど、機会があれば、是非。
◀ハワイでのトレッキングについて詳しく書かれた良書。
ハワイ・トレッキング―自然とふれあう54コース
近藤 純夫 著
「山登り」が決して得意ではなかった私ですが、
ハワイって、自然の中に入れば入るほど元気になる。
日本と違ってカラッとしているから快適なのもあるし、
土地のエネルギーやマナ(霊力)にあふれているからだろうね。
お陰さまで、帰国後も山に出かけるほどはまりました。
さて、その中でも印象的だったのは、
ハワイ島のワイピオ渓谷でのトレッキング。
ワイピオは王族のゆかりの地で、昔から神聖な場所とされており、
かつては王族が住む政治の中心地でもあったパワースポット。
そんなところだから、マナにあふれた、独特の空気が流れます。
▼ワイピオ渓谷

このビューポイントまでは普通車でいけますが、ここから
谷間に降りるのは4WDか徒歩のみ。すごい傾斜です。
▼谷に向かう道。ヒッチハイクも運が良ければできます。

傾斜が急すぎて、まっすぐ降りれないくらい。
膝に少しでも負担をかけないようにと、細い道幅をジグザグと
降りて行きます。(かなりシュールな絵、苦笑)
▼次第に見えてくる谷間

谷底は平地になっていて、川が流れています。
小さな集落が在り、ひっそりと人々が暮らしているので、
間違って私有地に入ってしまわぬよう、気をつけつつ進みます。
▼崖に囲まれた平地にたたずむ家

こんな場所に暮らしていたらいったいどうなるんだろう。。。
▼巨大化したタロイモの葉っぱ

あのぉ、、縮尺間違っていますけど。。。
これもマナパワー?
谷間を流れる川に沿って登って行くと滝に行き着けると
聞きつけ、早速登ることに。
▼川沿いの道発見。ジャングルだ~~。

しかし、これが思いのほかの大冒険!
きちんと整備されたトレッキングコースではないので、
道を失いやすいし、行き交う人も少なく、ちょっと不安になります。
「あそこ、苔が生えていないから、きっと道だよ」
ってところが何カ所もあったり、途切れたと思ったら、
川の向こう岸にぽこっと道が始まっていたり。
場所によっては胸までつかりながら慎重に川を渡ります。
岩をこえ、細い泥道を滑り降りながら、歩くこと2時間弱。
ついに姿を現したヒイラヴェ滝。

・・・・
言葉が、でない。
その迫力は、とても言葉で表せません。
私たちの三方をぐるっと取り囲む、そびえ立つ岩がけ。
後ろは、ずっと続くジャングル。
私たちを守ってくれる人工物はなく、
巨大な水柱は、容赦なく滝壺を打ち付け、
水しぶきと果てしないエネルギーが私たちに降り掛かる。

写真でどこまで伝わるでしょう。。。
崖の上の方でポコポコ小さく出ている
あのひとつひとつが大きな木だとわかると、
少しはその壮大さが伝わるかと思います。
「滝~、マイナスイオン~♪」
なんてもんじゃないです。怖いです。
「自然って癒しだなぁ」とか、
「環境破壊で地球が悲しんでいる」って発想が、
てんで的外れだったかも、と思わざる得ない。
地球の大きさ、人間の小ささを、思い知る。
がんがんと迫ってくるパワーが、
「自我」という意識の枠をぶちこわしそう。
「自分」が消えてなくなりそうな迫力と恐怖。
これが自然。
これが畏怖。
滝を離れ、谷を出てからも、しばらくぼーっと現世に帰って来れない2人。
しばし雲を眺める。

東京に帰ってからも、あの滝が、あの世界が、
この瞬間も地球上に在ると感じると、
ドキドキしつつも、心が安らぐ。
人に侵せない領域があることは、ありがたいことです。
決して簡単なトレッキングではないけど、機会があれば、是非。

ハワイ・トレッキング―自然とふれあう54コース
近藤 純夫 著
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