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弱い人間の強い生き方

2010.10.30 22:35|日々のこと・その他
ひょんなご縁で、チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウムにいってきた。

世界の環境破壊や物質的精神的貧困が、
どういうシステムの中で生まれているのか。

それは、現代社会のもっている「幻想」(ドリーム)の中で、
集団催眠的に生きているひとりひとりが生み出している、というのが
このシンポジウムを通して明確に見えてくる。

「現代社会の夢の中にいる人たちを目覚めさせ、新しい夢を創る」

というのがこのシンポジウムの狙い。

個人的には、現代社会が創りだした夢がどんなものか、仕組みがどんなものか、
わりとよく見て、知っている方だし、覚悟を持って取り組んでいることだから、
現代の破壊的システムや、それによって創られている現状に対する
インパクトはそこまでなかった。

私にとって大きかったインパクトは、人々の意識が変わりつつある、
そして、その人たちの行動の大きさ、強さ、希望の光、の方。

アマゾンの家を守りたいと、1人の少年が、ブルドーザーの前に
立ちはだかっている、ほんの数秒の映像。

それまで散々破壊的な映像や死に行く動植物たちの映像を見ても、
「ごめんなさい」という思いこそあるものの、泣いたり苦しんだりはなかった。

でも、この少年を見たとき、涙があふれてとまらなかった。

ひき殺されるかもしれない。
もしも今日とめれても、結局明日も来るかもしれない。

そんなことをものともせず、
少年は、ただ1人、ブルドーザーの前に歩いて行く。

なんてことだ。

これが人の持っている強さ。
私に同じ事ができるかどうかは知らない。
でも、私の中に、同じ強さがあることを、私は、本当は知っている。

そして、きっと、みんなの中に。

この世界の現状に対して、みんな心を痛めている。
その痛みを感じないように、その感情を抑圧し続けるように、
ものすごいエネルギーを投じている。
もし、そのエネルギーを、別の事に使えたらどうなるだろう。
そんなフレーズも、映像の中で言われていた。

何かが起きたことによる、痛みと共に在る力には、自信がある。
まだ根付いていなのは、これから起こることに対する恐怖と
共に在る力、だろうか。

死ぬのは怖い。
打ち負かされるのは怖い。
今まで自分が依って立っていた枠組みをぶち壊されるのは怖い。

怖い、と共にある力を、すでに持っているということを、
私は知っている。
あの、ブルドーザーの少年のように。


▼一度はシンポジウムに参加する事をおすすめします。




▼ブルドーザーの少年の映像が見つからなかったので、かわりにこちら。

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ジャンル:政治・経済

タグ:映像平和おすすめ強さ

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