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魂の旅~2

2010.11.28 19:21|旅・場所
徳島へ向かう高速道路は、さすが土曜日だけあって混んでいた。
おかげで、ずっと長い時間、空を見ている事ができた。

ゆっくりと、次第に暮れていく、いちにち。
思わず手を合わせたくなるような夕陽が沈み終わると、
世界の空気がふっと変わるのがわかった。


月の支配する世界。

シンと静かな、透き通った、
どこか冷たさを持ちつつも、優しい光と闇の世界。

満月まであと1日の、美しい球体は、
優しく私たちの車についてきた。


途中車内で数時間の仮眠を取った後、
まだ暗いうちから出発。
ちょうど兵庫県の月見山にさしかかった時に、
山の方に月が沈んでいった。

夜の世界を守ってくれてありがとう、と、
月の行った先をみていたら、 
ふと、背中の方から、別のエネルギーが迫ってくるのを感じた。


朝の気配。

まだ出ぬ太陽が、音をたてて、朝を連れてくるのがわかる。

月の神様から、陽の神様に、まるでバトンが渡されるように、
その世界の転換を、肌で感じた。

なんてドラマチックな行為が、
毎日毎日繰り返されているのだろう。

こんなに長く、ただ空を見ていることが少ないからだろうか。
今まで、こんなにリアルに感じる事はなかった。


あけもどろの明石海峡大橋を渡り、
淡路島のサービスエリアに着いた時、
赤い太陽がみるみる昇り、地上を照らした。

毎日毎日、この愛が昇り、私たちを照らしてくれている。
感謝の気持ちにいっぱいになりながら、手を合わせてお礼を言った。

写真にうつった太陽は、まるでこれから向かう日和佐町を指し示すみたいに、
亀みたいな形をしていた。(日和佐はウミガメの産卵で有名)


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テーマ:生きること
ジャンル:心と身体

タグ:感謝ご先祖様神様太陽

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