魂の旅~3
2010.11.30 21:22|心・魂・意識|
淡路島は、日本神話でイザナギ・イザナミが最初に創って
降り立ったと言われる「オノゴロ島」だという説がある島。
意識のどこかで気になっていた場所だけど、
実はすごくすごく来たかったんだということに
今回行って初めて気づいた。
なぜ来たかったのか、それは、後に徳島で相方と
時間を過ごす中で理解が深まって行くのだけど、、、
とにかく島に入った時、心がすごく安堵するのを覚えて、
とても不思議な気持ちだった。
結局サービスエリアで立ち止まっただけで、
高速を降りる事はなかったのだけど、
国産みの神様に抱かれた感覚を持って、
徳島の日和佐町へと車を走らせた。
日和佐町は2006年に美波町と名前を変えて、
去年の連続テレビ小説の舞台となった場所。
そんなプチ観光スポットで賑わう駅前を通り過ぎ、
元々お墓があった場所に向けて海沿いの道を走っていると、
みるみる空が変わり、海に神々しいまでの光が射して来た。

あまりにも綺麗で、車を路肩に寄せて降りる。
波の音と、雲間からの光が、ハートの奥に押し寄せる。
なんだかしらないけど、涙が出て来てとまらなかった。
沢山のご先祖様や精霊たちが、光の中にいるのを確かに感じた。
頭で考えるのをやめたら、すぐに、
光が私のハートの中の、丸い光る魂と重なっていた。
私が光そのものになった。
光同士、抱きしめあった。

その時交わされた内容は、今でもよくわからない。
言葉にはならない、多くの情報を交換した気がするのだけれど。。。
少なくとも、私は、相方のご先祖様に、
まるまる愛していただいたということはわかった。
よそから来た、別家系の私なのに、
彼らには我が子孫となんの区別もないようだった。
車を止めた場所は、ちょうどお墓に行く通り道の入り口だった。
小さな集落のはしっこの、今はただの草むらとなった場所に着いた。
東京で買ったおまんじゅうと、美波町の地酒とおつまみを
お墓のあった場所に置き、線香でその場を清めた。
2人で手を合わせる。
彼の涙は止まらなかった。
昔よく泊まっていたという旅館の部屋に着いたころには、
私たちは放心状態だった。
何があったのか、
何が起きているのか、
よくわからない。。。
だけど、部屋の中が、なんだかにぎやかな雰囲気で、
まるでご先祖様が宴でも催しているかのような、
不思議な幸福感があった。
同時に、何とも言えない、涙にしかならない気持ちがあった。
嬉しいのやら、悲しいのやら、
笑いたいのやら、泣きたいのやら。
よくわからないけど、ひとつだけ言葉になった。
「ご先祖様と結び直した」
今まで、自分で勝手に、彼らとのつながりを断ち切っていたのだ。
彼らを大事に出来ていないことを、無意識に責めながら。
先祖供養に来たんじゃない事もわかった。
彼らの問題じゃなく、私たちの魂が求めていたのだ。
脈々と受け継がれている命のバトンを、
自分が引き継いでいるという事実を。
そのバトンを、持って生きた人たちが、
何人も何人もいたという現実を。
だから、私が、今、生きているんだということを。
ご先祖様と、もう一度、結び直した気がした。
あるべき系譜の中に、自分を据え直した気がした。
あの日から、体に、暖かいものが息づいている。
- 関連記事
-
-
嫉妬は才能の方位磁針☆ 2016/01/08
-
いのちの記憶 2015/12/17
-
悪魔こそ我が天使 2015/12/04
-
わたしの中の悪魔 2015/11/20
-
犯人は私です。 2015/11/18
-